恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
こうやって俺が、理由をつけて先に席を立って…
ちょっとした気をきかせることで…
もしかしたら二人に、何らかの進展があるかもしれない。
いや、そのきっかけになればいいな、なんて…
『はぁっ……』
どんだけお人よしなんだよ…俺。
好きな女に好きとも言えないで。
その女の恋を応援してさ…。
バカだよな、マジで。
♪〜♪〜♪
と、その時…
ジーンズのポケットに入れていた携帯が音を鳴らして。
それが翔からの着信だと分かった俺は、すぐにその電話に出た。