恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
だから久しぶりに今日は会えると思っていたから、あたしは本当に楽しみにしてたんだ。
でも…やっぱり会えなくて。
結局その楽しみは、あっさりと消えてしまった。
今日は翔も居酒屋でバイトだって言ってたしなぁ…。
そうだ、タクとナオに連絡してみよう。
あたしはそう思いついて、まずタクに電話をかけてみた。
『ミチ?どした?』
『今何してるの?』
『あぁ、今仕事でちょっと出てるんだ』
『仕事中?あ、そっか、ごめんね、じゃあまた連絡するよ』
『うん、ごめんな、じゃあまた!』
プーップーッ…――――
携帯に表示されていた通話時間は…
たったの“34秒”という短い時間で。
そしてそれを見た瞬間、なんだか物凄い寂しさに襲われた。