恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜




確かに俺はひどかったかもしれない。



自分で精一杯で、毎日毎日必死で。




綾乃に対して、『忙しい』って言葉が癖になってたり、以前のようにかまってやれなくなってた。





でもそれは、自分の将来っていうか…


俺は夢や未来のために頑張ってるからこそ、今が忙しかったりしんどかったりすると思うんだ。





だから綾乃には、それをちゃんと理解してほしかった。





だってこれから先、このままずっと付き合っていくんだとしたら、いずれ俺達は結婚することになる。



だったら今のちょっとした忙しさや寂しさなんて、乗り越えられなきゃ無理っていうか。




俺達の未来が同じものなら…

今を越えなきゃ、そこへは繋がらない。





だからそれができないなら…

一緒にいても意味がないと思ったんだ。





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