恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
『水ー?』
『そっ。さっきマナがトイレ行ってる間に中身変えてもらってたんだ』
『………ちょっとナオー!私、美味しいーとか言ってたよね』
『言ってた言ってた。うまかったか?水は』
『もうっ!バカ!』
マナはそう言うと、ちょっとスネたように一瞬ふくれた顔をしたけど。
でもすぐに照れ臭そうに笑って。
『って…私もバカだね』
と、恥ずかしそうにつぶやいた。
あれ?
なんだ?
なんかこいつ……やっぱりちょっと可愛くなったような気がする。
いや、でもマナ自体はそんなに前から変わんないんだけど。
何でだ?
なんかふと…そんなことを考えてる自分がいた。
すげー不思議な感覚だった。
ずっと友達としてしか見たことのなかったマナを…
この時初めて…女として意識してしまってたから。