恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
『ハハッ、そうだなぁ。遅れてたかもな』
だけどナオがまた、そんなことを言った瞬間。
嬉しさでいっぱいだった心の中に、キュッと切ない痛みが走って。
ナオは冗談で言っているって分かっているのに…
そんなことで一喜一憂して、いちいち喜んだりしてしまってる自分が…なんだか虚しくなった。
だって…卒業したら…
新しい恋をしよう、きっとナオへの気持ちはなくなるって…
そう思っていたけど。
卒業したって…
新しい出会いがあったって…
私は何も変わらなかった。
今でもずっと…ナオが好きで。
叶うはずもない恋が…ずっと続いていた。