恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
『もしもし』
『あっ、タク?起きてた?』
『うん』
そしてその日―――
ルンルン気分でナオに家まで送ってもらった私は、帰ってすぐにタクに電話をかけて。
『あのね、今日タクが帰ってからさ―――』
そして、さっきのナオとの出来事を全てタクに話した。
『でね、付き合えることになったんだ!』
『そっかぁ。よかったな、マジで』
『うん、だから本当、タクのおかげだよぉ、ありがとね』
『別に俺なんもしてねーし。まぁ…頑張れよ』
『うんっ』
『じゃあな』
『えっ?もう切っちゃうの?』
『ごめん、明日…朝早いんだ』
『あ、ごめんね、じゃあまた』
『おー』
そうしてタクとの電話を切ったけど。
タクはなんだか疲れたような声をしていて。
夜中に浮かれた電話をしてしまったことを、私はちょっと反省した。