恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
昼食時はやたらと混み合う食堂の席を確保するために、さっき俺は財布だけを手にしたまま、カバンとケータイを席に置いていた。
そしたら優花の声がして。
勝手に電話に出ていたみたいで。
しかもその電話をかけてきた相手が…
どんな巡り合わせのタイミングなんだって思うくらいの相手だった。
ずっと半月近く、連絡のなかったミチ。
そんなミチからの電話に、運悪く出られてしまって。
そしたら案の定、こんなことになって…
『ごめん…っ、ほんとごめんね…』
で、目の前には泣きじゃくる優花。
つーか…
俺の方が泣きたいっつーの。