恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
『あっ、ミチちゃん?』
『はい……』
『あ、俺、寛太だけど』
――えっ?寛太さん?
『あ……あの、どうして番号…』
『あっ、ごめん。純に頼んで七海に聞いてもらったんだ。昨日結構飲んでたし…ちょっと心配だったからどうしても電話しておきたくてさ』
『あ…そうだったんですか。すいません、あたしなら大丈夫ですよ』
あたしがそう答えると、寛太さんは『そっか、ならいいんだけど』――と、ホッとしたような声でそう言って。
『まぁ何かあったら話くらいは聞くし。あんまり悩みすぎてパンクすんなよ!』
と、優しい声でそう言ってくれた。