恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜



『あたしもバイトしようかなぁ』


『どしたのミッチー?何かあった?』





6月の終わり。

学校帰りに寄った、カフェの店内で。


あたしの目の前に座る、

“なっちゃん”こと鈴木七海という彼女は、そう言ってあたしの顔を真ん丸な瞳でジーッと見つめていた。






『だってさ、周りもみんなバイトしてるじゃん?なっちゃんもそうだし他の友達も彼氏も学校行ってバイトして…って感じで。だからあたしもバイトでもしようかなぁみたいな』


『ふーん。でもしんどいよ、結構。私は週末だけだからまだ楽しいけどね』


『そうなんだぁ』


『ま、いろいろ探してみたら?求人なんていっぱいあるしさ』


『そうだね』



< 27 / 390 >

この作品をシェア

pagetop