恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
『あたしもバイトしようかなぁ』
『どしたのミッチー?何かあった?』
6月の終わり。
学校帰りに寄った、カフェの店内で。
あたしの目の前に座る、
“なっちゃん”こと鈴木七海という彼女は、そう言ってあたしの顔を真ん丸な瞳でジーッと見つめていた。
『だってさ、周りもみんなバイトしてるじゃん?なっちゃんもそうだし他の友達も彼氏も学校行ってバイトして…って感じで。だからあたしもバイトでもしようかなぁみたいな』
『ふーん。でもしんどいよ、結構。私は週末だけだからまだ楽しいけどね』
『そうなんだぁ』
『ま、いろいろ探してみたら?求人なんていっぱいあるしさ』
『そうだね』