恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜



「翔はさ、ミチが思ってるよりも、ずっとミチのこと思ってたんだよ」


「ーーーー」


「じゃなきゃさ、ほとんど寝ないでその指輪のために毎日毎日働くことなんてできるわけないじゃん」


「……うん」



距離ができると、見えていたものが見えなくなる。


だけど…

見えていなかったものも、こんなふうに見えるようになる。



離れて分かることが、きっと二人にはたくさんあったんだと思う。

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