恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
「ナオはね、翔のところに行ってるんだ」
「えっ?」
「さっきまで一緒にいたんだけどさ。私がミチのとこに行くって言ったら、じゃあ俺は翔のところに行くって言って」
「ーーーー」
「本当はさ、二人のことだから二人で解決してほしいって言ってたんだけど。やっぱり…無理だった。何でもっと早く間に入らなかったんだろうって…後悔もした」
翔から電話があった時、寝起きで髪に寝癖もついていたけど。
服だけ着替えて、私はすぐにナオと一緒に家を飛び出してた。
ダッシュで自転車を漕ぎながらここに向かってる途中もずっと…
どうしてこうしなかったんだろうとか
どうしてほっといてしまったんだろうとか。
いろんなことを考えてた。