恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜



「ごめんね…ミチ」



謝ることしかできない自分に…後悔ばかりが残る。



「ううん、謝るとこなんてないじゃん」



だけどミチはそう言うと、言葉を続けて。



「二人の問題はさ、二人で解決しなきゃ…そうしなきゃいけなかったんだよ」



そう言うと、ミチはゆっくりと体を倒していった。



照りつける太陽を、私も目を細めながら見上げた。


青く晴れ渡る空。

もくもくした真っ白な雲。

カンカンと照る太陽。


ゆっくり空を見上げることなんて…

最近はなかったな。



忙しい毎日に追われて、一日があっという間に終わってて。

眠りについて目が覚めたら、また新しい一日が始まってて。


そしたらまた、慌ただしい一日が始まっていって。



こんなふうにぼーっと空を見上げることなんて、しばらくなかったような気がする。


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