恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
「おーーい!」
だけどその時ーーー
聞こえてきた声に、頭も体も反応して。
スッと体を起こした私は、声のする方をすぐに振り返った。
やっぱり…
「あっちーな!ここ!」
そう言いながらこっちに向かって歩いてきていたのは…声の予想通りタクだった。
仕事着なのか、タクは上下ベージュ色の作業服を着ていて。
初めて見るそんな姿に、ちょっとかっこいいじゃん、なんて思ったりもした。
そして、すぐに悟った。
こんな朝っぱらから、仕事着姿のタクがここに来たってことは…
ナオか翔が、ここに来るように連絡したんだって。