恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
そして―――
大学前まで送ってもらったあたしは、二人にお礼を言うと車をおりて。
走り出していく純さんの車を手を振りながら笑顔で見送った。
そしてふと携帯を開いてみると、さっき翔が30分後ぐらいとメールをくれた時間から、ちょうど30分が経とうとしていて。
もうすぐ出てくるんだろうな、なんて…ちょっとワクワクしながら翔のことを待っていた。
あ、翔かな?
あれは…違うなぁ。
でも、なかなか翔の姿は見つからなくて。
大学から出て来る人達をキョロキョロと見渡しながら、あたしはただひたすら、翔が出て来るのを待ち続けていた。