恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
「あいつらに感謝しなきゃな」
「うん」
ナオ達のいる方に自然と俺たちの視線が動く。
ミチが大事な人だってことも改めて思ったけど。
あいつらも同じ。
大事な友達だなって…
改めてそう思った。
「じゃあ…そろそろ戻ろうか、翔」
「うん」
ミチの言葉にそう答えて、一瞬立ち上がろうとはしたけど。
「やっぱもうちょっとだけ」
目の前で立ち上がりかけたミチの手をグッと引き寄せて、俺はまたミチを俺の腕の中に戻した。
「もうちょっとだけ、こうしてていい?」
「ふふっ、うん」
俺が言うと、ミチが笑う。
「笑うなよ」
「ふふっ、はいはい」
すげー心地良いこの感じ。
やっぱミチは、俺だけのミチだ。
誰にも渡さない。
触らせない。
俺だけのミチ。
な?ミチ
それでいいよな?