恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜



「じゃ、そろそろ始めますか」



五人が揃うと、タクがそう言ってニヤリと笑った。


始める?



「何するの?」


そう言葉を返すと、みんなが笑う。



「ミチ、ちょっと目つむってて」


「ちょっとだけでいいから」




え?


翔とマナにそう言われたあたしは、訳が分からないまま言われた通り目をつむった。




30秒?
多分、1分もかからなかった。

それくらいだったと思う。



「いいよ、開けても」


そう言われて、ゆっくりと目を開けた。


その瞬間ーーー



パン!パン!と大きな音が響いて。

目の前にいるみんなの姿に驚いたと同時に、その姿が急速に滲んでいった。


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