恋色オレンジ*2*〜ずっと青春〜
「…んっ…みんな…っ……あっ…がと…」
うまく言葉が出てこない。
ありがとうって、ちゃんと言いたいのに。
「泣くなって」
翔がそう言いながら、あたしの頭を優しく撫でる。
「とりあえず乾杯しますか」
タクはそう言うと、みんなに飲み物を手渡していく。
「ほら、ミチはレモンティーだからな」
そしてあたしの手にもそう言いながらレモンティーを握らせて。
「じゃあ…翔。乾杯の挨拶!頼むわ」
タクがそう言うと、少しシーンとする空気が流れた。