舞う姫と星の王子
「どんなもんよ!!咲、今自分に見とれてるでしょ!?」
「…………」
「綺麗だよ、咲。自分に自信持って!」
浴衣なんてほんとに久しぶり……
小さい頃に、ママがきせてくれたっきり着てなかった……
自分でもびっくりするくらい……
目の前にいるのは本当に私???
「さ、咲いくよ!」
「え!どこに!?」
「決まってんじゃん、前夜祭!瞬たちも待ってるからさ、早く!」
「えっ!?ちょ、ちょっと」
教室を出て廊下を走り出した
「美希、そんなに早く走んないでよ~浴衣走りにくいんだけど!」
「もう着くから我慢して!」
速さを変えずに未来は私の手を引いたままある場所へと走った
「おい、遅いぞ美希!っ///」