舞う姫と星の王子
「人もいっぱいいるけど、姫なら逃げきれるから!いこっ!」
結衣の一方的な話しで、まだ走ることしか理解できていない私…
「いまだ!!ついてきて!!」
結衣が階段を一気に降りて、全力ではじの階段まで、廊下を走る……
私もあとについて走る。
もちろん捕まりたくないから、全力!!
「あっ!!いた!」
っ!!見つかったかぁ!とにかくまきながら逃げるしかない!
「おい!絶対捕まえろよ!!」
男子かぁ……
でもあいつら遅いな。
あたしとの間がどんどん広がっていく……
「まいたか……でも校舎より外のほうが人は多いから!!
いつ見つかるかわからないから気をつけてね、姫!!」
「…う、うん……」