舞う姫と星の王子



「失礼します。ケーキと紅茶をお持ちしました」


「ありがとう」



「咲お嬢様、少しよろしいでしょうか?」



何だろう?なんかあったのかな?



「あ~、今行く。みんなゆっくりしてって~」



さすがに部屋の中では話せない……たぶん舞龍の話だろうし……




「何?鈴さん」



「先ほど花様から連絡がありまして、これから臨時の集会を行うとの連絡がございました」



「花から!みんなになんかあったのか?」


私はいやな予感がした。



こういうときの連絡はいつも何かしらひどいことになる。



「わかった、瞬たちをよろしく。私今から倉庫に行ってくるから!」



「分かりました。いつものところに用意してありますので……」



「ありがとう。たぶん帰りは12時ぐらいになると思うから」


「行ってらっしゃいませ」


私は着替えてすぐに倉庫へ向かった。



舞龍の倉庫には普通のときの格好ではさすがにいけないからいつも着替えていく。


クリームぽい金髪のウィッグをつけて、全身黒の服でフードをかぶって顔が見えないようにして、青いカラコンを入れて行く。これが舞姫のときの私の姿だ。




この格好になるのは久しぶりだな。ちょっとやる気でたかも……!




そんなことを思っていた私はこの後起こることを知るよしもなかった……



舞姫が危機にさらされることも周りもきずくことさえできなっかた……





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