舞う姫と星の王子
2章 舞姫と流星
仲間の危機~咲Side
ブー・ブー・ブー……
携帯?何でこんなときに……
毬亜じゃん!……舞龍でなんかあったのか?
「もしもし、毬亜!?今どこ、何があったの?」
「……さ…き……」
「何、毬亜聞こえない!」
どうしたんだ?いつもと様子が違う……もしかして毬亜に何かあったのか?
「……咲……来ちゃ……ダメ……」
「えっ!?どうして!?」
やっぱ様子が変だ!毬亜になんかあったんだ!!
「あ~、あなた舞龍のかたですか~?」
えっ!誰?
「あんた誰?毬亜はどうしてるの?」
「仲間を返してほしければ、白龍の倉庫に来な!!」
毬亜がさらわれた!?白龍?聞いたことないな……
でもこいつらゼッテーつぶしてやる!!
「毬亜に手出すなよ!!出したらお前ら全員殺してやるからっ!!」
「はいはい、それじゃまたあとでね!あっ!舞龍の方、総長さんによろしく」
ブー・ブー・ブー……
「電話切りやがった!!」
あいつ!!『舞龍の方、総長によろしく』だ~!!
私がその総長だってぇの!!
いろいろとムカつくやつらだな白龍ってやつは!!
とにかく毬亜を助けに行かなきゃ!!
その前に花に連絡しておいたほうがいいだろ。