舞う姫と星の王子
「おいっ……帰る前に……お前の顔を……見せろ!!」
「そんなに見たいの?あたしの顔」
「姫!?見せたりしないよね?見せたら大変だよ!?」
「いいよ!私はこいつに顔を見せる……また会うつもりだし、こいつには顔を覚えてほしい」
「流星、今度会うときまでの約束だ!!今度会うときまでに、もっと強くなれ!!そしてあたしの正体をつかみな!!それが約束だ!!」
「ああ、今日以上にお前らをボコボコにしてやるよ!!」
こいつら何考えてんのかわかんねぇ……でもこいつらはスゲーヤツらばっかだ!
スゲー族だぜ……
そして舞姫がフードに手をのばし、ゆっくりフードをとった。
中からはキレイなクリーム色のサラサラな髪が姿を現した。
月の光を浴びて、星のように輝くクリーム色の髪は暗い倉庫の中でもはっきりと見えた。
「……うわー……スッゲーキレイな髪だぜ……」
俺は意識がもうろうとしていた。後ろを向いていた舞姫がこっちに振り向いた。
美希と奏多と仁がその顔を見て、驚いた顔をしていた。