舞う姫と星の王子
「いいよ!私はこいつに顔を見せる。また会うだろうし、こいつには顔を覚えてほしい」
今度会うときには、私が咲だってことを瞬に気づいてほしい。
舞姫の私を見てほしい!
「流星、今度会うときまでの約束だ!!」
「今度会うときまでに、もっと強くなれ!!そして私の正体をつかみな!!それが約束だ!!」
「ああ、今日以上にお前らをボコボコにしてやるよ!!」
瞬らしい……
今度いつ会えるかわからないけど、今から楽しみだよ!!
「楽しみに待ってるよ!!」
私はフードに手をかけ、瞬に背を向けてフードをゆっくりとった。
「……うわー……スッゲーキレイな髪だぜ……」
勇気を出して瞬のほうに振り向いた。
瞬の周りには星龍の幹部たちがいる。その中には、美希と奏多の姿もあった。
「これが私の顔だよ……」
瞬、お願い……私だって気づいて!!
「オイ!流、大丈夫か!オイ、オイ!!」
っ瞬!!
私は瞬の元へ行こうと走った。
けど、雄牙に腕を引かれた。
「姫、ダメだ!!そんなことしたら!!それでこさえ、顔見せてんのに!」
「姫、早く!!」
瞬のところに行きたい!!でも……
「待ちなさいよ!!」