舞う姫と星の王子



「毬亜、これだけは覚えておいて……」



「何?そんな真剣そうな顔して!いつもの咲らしくないよ?」



「毬亜、ちゃんと聞いて!



 毬亜が舞龍に入るときに言ったこと覚えてる?」



「う~ん、ビミョー……」



「それじゃ、もう一回言うね。ちょんと覚えてよ!」



「舞龍が今、全国のNO.1なのは知ってるよね。ママがこの族を作ったときに言った言葉があるの……」



「うん。知ってるよ」



「『弱いの問題じゃない!!信じれる仲間の数だけ舞龍の力になり、その仲間を信じて戦へば舞龍を勝利へと導いてくれる!』




 舞龍の強さは『仲間をいつも信じていること』だよ!!」





「この言葉はこの族の中で知らないやつはいないはずだよ!」



「うん。ママの言葉は伝説だもんなぁ~」




「毬亜、今から話すことは毬亜がまだこの族に入る前の話だけど、毬亜には聞いてほしいんだ……」




毬亜にこの話をすることになるなんてね……




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