舞う姫と星の王子
大切な人~咲Side
毬亜にこの話をするのは初めてだな……
この話を知っているのは、古いヤツらと翼と花しか知らないはずだし……
でもこの話をしないと、毬亜に私の気持ちが伝わらない!!
「毬亜、今から話すことは毬亜がまだこの族に入る前の話なんだけど、毬亜には聞いてほしい……」
まさかこの話をすることになるなんて……
「私が総長に成り立てのときに、あってはいけない事件、悲劇があったの」
「このことは絶対の忘れない……いや、忘れちゃいけないんだ!!」
「総長になって、最初は戸惑うことばかりだった。
そんな時に私を支えてくれていた人がいたんだ」
「その人は私にとって、お兄ちゃんみたいな存在だったの……」
「その人のおかげでね、すぐに族にもなれて、みんなをひっぱていけるようになった」