舞う姫と星の王子
「……咲……俺は……お前に出会えて……幸せだった……」
「俺は……お前のことが……好きだった……。咲と……一緒にいて……幸せだった……」
「最期に……お前の気持ちを……教えてほしい……」
私は、信じられなかった……
私が一方的に陸のことが好きで、一緒にいたのに……ずっと片思いだと思ってた。
陸から気持ちを聞いたときはうれしくて、うれしくて、たまらなかった!
でも、すぐにそんな夢からは突き放された。
「陸はね、きっとそのとき、自分の最期だと分かったんだと思う……だから私に、自分の気持ちを言ったんだと思う」
陸が私を好きだったことをこの時初めて知った。
私も本当のことを伝えた。
「陸……私も、私も陸のことが好きだよっ!!お願いだから……死なないで……!!」