舞う姫と星の王子
「毬亜、今回あなたがさらわれて、私はこのことを思い出して怖くて怖くて仕方がなかった」
「毬亜この気持ち分かるよね?」
「私は、もう二度と仲間を……大切な人を失いたくないの!!」
「……お願いだから、危険なことはもうしないで……」
「私は毬亜が入るときちゃんと行ったはずだよ?」
「命を大切にして……私のことよりも自分のことを第一に考えてほしい……」
「今度は忘れないでよ?」
「……うん、ゴメン……」
「咲の気持ちに気づいてあげられなくて……でも私は、咲のそういうところが
だ~いすき!!」
毬亜が私を強く抱きしめてくれた。
毬亜が私の耳元で小声で何かを言った。
最初は小さすぎて聞き取れなかったけど、毬亜はもう一度言ってくれた。
その言葉はずっと言ってほしかった言葉だった。