舞う姫と星の王子
私が泣き止むまで毬亜は、ずっと優しく私を抱きしめてくれていた。
こんなに大切な人を守れなかった私はクズだ!!
心の中でずっとずっとこの声が聞こえてて、もう死にたいとまで思ってしまった。
「咲……咲は一人じゃないよ?」
毬亜の突然の一言に私は救われた。
「自分がクズだなんて絶対に思っちゃダメ!」
「咲のそばには、陸君がいるよ。いつも咲のことを見てくれてるよ!」
「陸君だけじゃない!私やこの族のみんなだっている!みんな咲の見方なんだからね」
「……毬亜……ありがと……」