【SPECIALLY-特別な存在-】
*好きになんかならない*
それから、
私が屋上でお昼を食べていると
決まって、翔が私のとなりに座りに来た
そして、
決まって、私のお弁当のおかずをひとつ食べていった
翔『彩矢のお弁当、いっつもおいしいよね!これ、おかあさんが作ってんの???』
彩矢『え?......うちのお母さん、最近いっつも夜勤で朝いないから、自分で作ってんの...ほんと、お母さんの味が恋しいよ』
翔『え!!?自分で作ってんの!?彩矢って料理うまいんだね^^彩矢と結婚した人は、毎日おいしいごはんが食べれて幸せだろうな~(*^。^*)』
彩矢『え?/////////////////』
け、けっこん!?
彩矢『あたしは...結婚なんかしないよ』
翔『?......なんで?』
彩矢『あたしは、結婚なんて絶対しないのっっ!!...絶対に...恋もしないの!!翔くんのことだって好きにならないし、誰のとも好きにならない!!』
あたしの言葉を聞いて
翔の動きが止まった......
あ、あたし...
今......
-----------“翔くんのことも好きにならないし”
翔...ずっと黙っちゃった。
どうしよう
あたしはその場から逃げだそうとした
バシッ!!
あたしの手は、翔に掴まれた
翔『なんで?』
彩矢『え?』
翔『なんで...俺の事好きになってくれないの?』