5月の太陽
「創、絵はいつ出来上がるの?」
「たぶん今日中には出来る。てか突っ立ってないで座れよ。」
そう言われて私は彼の近くにある小さめのソファーに座った。
ここが私の定位置。
創の綺麗な横顔がよく見える。
「シャシン…、撮って欲しーな。」
小さな声で呟いてみた。
よく聞こえなかったのか、目線を変えずそのまま作業をしながら、
「んー?」
なんて適当に答えた。
ちょっとムッとして、
「しゃーしーんっ!!」
と言うと、
こっちを見て子供みたいに笑うと、
「明日な。」
の一言。
不覚にもその笑顔に胸キュン。
創と居ると心地良い息苦しさを感じる。
でも心地良いのだから嫌じゃない。
「ん。仕方ないから明日も来てやろうではないか。」
私は立ち上がって扉に向かう。