rainy heart


「それ、大地に?」


いきなり後ろから声をかけられて
私は思わず固まった


「そんなもの飛ばさずに直接言えば?」


私の返事が無くてもいいのか、
一方的に話し続ける生徒

こえからして男子だろうな


私は覚悟を決めて後ろを振り返った


「……えっ!?」


そこに居たのは


昔私によく勉強を教えてくれた


「……恭ちゃん」


3年の平川恭介。


最近連絡取ってなかったし、
あまり話すことも無かったから


すっかり変わった恭ちゃんに
びっくりしてしまった


< 14 / 18 >

この作品をシェア

pagetop