クロス・マインド
カーネリアとは違う活気がある。
これはこれで好きかな…

散策の目星を着ける為、
あちこち見渡していると
人だかりが見えた。
何やらもめてる様だけど…

「…行ってみますか。」

望遠レンズをしまい、立ち上がる。
今から行って
間に合うかわからないが、
気になったので行くことにした。





「やっじうま、やっじうま〜」

軽い雰囲気で行ってみると
人だかりはまだあった。
と、言うか増えてるかも…
緊迫した状況にオレの顔色も変わる。

「こんな物ばっか作りやがるから
世界はメチャクチャになったんだ。」

「そうだ、そうだ!」

「マラカイトをあんなにしたのも
お前らじゃないのか!?」
誰かが怒鳴り散らす度に
大勢の人が相槌する。
外からだと状況が掴めないので
人混みを掻き分け中心部へ行く。

「なんだとぉ。テメェらこそ、
誰のおかげで
暮らしてると思ってやがる。」

「まぁ、まぁ…落ち着いて?
話が反れてないかな?」

相手側が明らかに人数が少ない。
後方には、様子を伺いながらも
工具片手にスタンバイしてる
人達が見える。
隙あれば
今にも暴れだしそうだが
中心人物か、赤髪の男が
場を納めようとしていた。
見るからにアンバーの人だろう。
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