クロス・マインド
ゆらゆら揺れるロビンの尻尾。
間違いないよね…

「ペリドットちゃん?」

「嘘だ〜〜!!」

「よっしゃぁぁ!!」

「???」

キールは今まで
見たこと無いへこみ具合だった。
ロビンはガッツポーズして
大喜びだけど…

「ねぇ…ペリドットちゃん…」

「ん?」

「尻尾…だよね?」

「うん。」

「やっぱり…尻尾なんだよね?」

「そうだよ…
チルクでもよかったけど。」

「えっ…」

「ちょっ…ちょっと待てよ。
オレじゃないのか!?」

「ロビンの尻尾がいい。」
にっこり笑うペリドットちゃん。
実は…酔ってる?

「つまり…オレってことだよな?」

「ううん…尻尾。」

にっこり笑って否定する。
「うっ…嘘だろ…」

あっ、尻尾が垂れた。
へこんだな。

「ほら、みろ…
じゃぁ次は?オレだよな?」

キール…必死すぎ。

「う〜ん……いない。」

「…えっ」

消去法で僕にこないかと
期待してたけど…
きっぱり無いか。

「あは…あははは…もう…
ムリ…ふふっ」

僕はとうとう笑ってしまった。
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