クロス・マインド
「あの女はどうしますか?」

兵士が声をかけてきたので
立ち止まり。

「私が直に解決する。
彼女の事は…
まだ内密にするように。」
「はっ。お帰り、
お気をつけ下さいませ。」
「ありがとう。」

私は台を降りて馬に乗る。
ラピスラズリへの帰りを
急いだ。





砂嵐の影響で、見張り台には
気付いていないだろう。

何にしろ、彼女の事を
知る必要がありそうだ。



私の顔は綻んでいた。












あの百面相の…











涙の理由が知りたかった。













彼女の事を知りたいと思った。





胸が高鳴る







珍しさからくる
ただの好奇心だと思っていた。
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