!戦いで人は成長する!
『おう!疲れたしな。』
と、返事をし、帰ろうとした。

だが、特攻服を着たヘッドの奴が、
『おい!お前ら!ヤるだけやっといて逃がしはせんぞ!覚悟しろ!』
と、言いながらナイフを取り出し、僕らの方へ走ってきた。

僕はk君をKに預け、向かってくる敵をジッと待った。

そして、僕との距離が縮まると、相手がナイフを突き出してきた。
それを間一髪でかわし、奴の後ろに回って両手を使えない様に両方の肩とひじの間の二の腕に腕を回し、相手の胸の前で自分の手をクロスさせて、放せば仲間が危険にさらされると思った僕は力の限り締め上げた。

すると、相手は息が出来なくなってナイフを放した。

それでも僕は何ふり構わず他人に迷惑をかけるコイツらが気に食わなかったので、最後の力ともいえるほど強く強く締め続けた。

相手は自分のひじであばらを圧迫し、とうとう気を失ってしまった。

ガクッと相手が抵抗を止めたので僕も放してやった。

再びk君に肩を貸し、4人で道場まで帰って行った。

道場に着くと、みんなが心配して門の前で待っていた。
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