！戦いで人は成長する！

トドメをさすように相手の胃を狙い、残っている力を振り絞って前蹴りで相手を仲間の元へ送ってやった。
相手は伸びたまま仲間の上にのしかかった。
こうして三人目をなんとか倒す事に成功した。

残りは後二人！最後の相手はきっと容赦なく打ちのめそうとしてくるだろう。
それまで体が保つだろうか。
スタミナを残して戦えるだろうか。
四人目を待ってる短時間で多くの不安を考えてしまう。
正直、体が悲鳴をあげつつあるのを感じていた。
でも、ここで負けたら後輩や館長はもちろん、遠くで応援してくれてる人達を裏切る事になる。
それだけは避けたいと再び、気合いを入れて勝ち進む決意をした。

そんな事を考えている内に四人目が相変わらず見下したような態度で立っていた。
審判を見ると、
「俺には関係ないからこっちを見るな！」
と、言わんばかりに目をそらされた。
呆れて相手に目をやった。
すると、
『おい、チビ。よそ見してたら怪我じゃ済まないぜ！』
と、挑発してきた。
『次から次へとよくそんな大人気ない事ぬかすよな。俺はお前らみたいなクズが大っ嫌いなんや。だから、一々話しかけるな！鬱陶しい(うっとうしい)。』