!戦いで人は成長する!
第26章 ひとりぼっち
高校を卒業し、大学も決まったある日曜日。
僕は道場へ行かず、地元の山で修行をする事にした。
もちろん、一人だ。

山登りは何回か行った事はあったのだが、高い確率で怪我をしていた。
この日は風邪が冷たかったので、Tシャツの上にトレーナーを2枚着て、さらに風邪を通しにくいジャンパーを着用し、下はパッチ(じいちゃんなどがはいてるピッチリしたパンツ)の上から動きやすい少しダボッとしたズボンで山に挑んだ。

持ち物は携帯・鍵・財布・懐中電灯・ライター・軍手5ペア・おにぎりの入った袋をリュックに入れ、手には木で自作した護身用の木刀を持ち、紙袋には念の為にエアーガンを入れて持っていた。
前に友達と来た時、野犬に追いかけられた苦い思い出があったからなのだ。

山のふもとに着くと、左手で木刀をにぎり締め、右手でエアーガンを装備した。
それからゆっくり目的地の【馬の背】という岩が馬の背中の様にゴツゴツした場所へ向かった。
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