!戦いで人は成長する!
その言葉に反応して、
『後悔してもしらんぞ!』
と、闘争心を燃やし勢いよく跳びヒザ蹴りをしてきた。
こっちは捨て身技で一か八かの賭けにでた。
相手はヒザを突き出して飛んでくる。
ヒザが顔の30センチ前ぐらいに来た時、軽く左によけ、右の拳を相手のお腹に突き刺し、そのまま地面に叩き付けた。
相手は飛んでいた為、逃げる事も防御する事も出来ずに背中からアスファルトに打ち付けられた。
相手は受け身を取っていたが、ダメージが強過ぎて起き上がれない状態だった。
僕は、
『お前みたいなアホを助ける義理はないけどな。』
と、言いながら手を差し伸べた。
相手は暴走族の総長。
そう簡単には手を取らないだろうと思っていた。
しかし、
『お前のそう言う態度が気に食わん。』
と、言いつつ僕の手をつかんだ。
引っ張り起こすと、総長は不気味な笑みを浮かべ、
『お前は強い。でも、次邪魔したらどんな手を使ってでもお前を殺してやる。』
と、あっさり負けを認めた。
暴走族は車や単車などでその場を去った。
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