！戦いで人は成長する！
僕らは怪我人に手や肩を貸して道場に向かった。

道場に着くと、全員を集め、説教をした。
『お前ら！何で無駄な争いをするんや！俺はそんな事教えた覚えないぞ。いつも言っとるやろが！弱い奴や困ってる奴を助ける以外喧嘩をするなって！』
それを聞いてHが、
『ちょっと待ってください！俺らはおばさんがいちゃもんつけられとったから助けただけなんですよ。』
と、力強く反論してきた。
大体そんな事だとオバハンを助けた時に分かった。
第一に相手を見てすぐにコイツらが悪くないのが分かる。
なので今回だけは特別に許す事にし、何もなかったかのように練習を始めた。
これで全てが終わった。
数時間後までは。

練習も終わり、最後のストレッチをしていると、館長が二人の警察官と共に現われた。

『まさか…バレた？』
一瞬で鼓動が大きくなり、冷汗をかきはじめた。
館長は僕を見付けると、
『ちょっと来い。』
手招きをしながらそう言って道場の外に出て行った。
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