!戦いで人は成長する!
僕が黙ってそのやり取りを見ていると、僕を捕まえてる警察官が僕を放し、
『実は乱闘騒ぎがあったと通報があって目撃者の人達がここの子達と不良グループとが“凶器を持って殴り合ってた”って言ってたんや。だからここの子に事情を聞こうと来てん。協力してくれへんか?』
と、説明してくれた。
僕は事情を聞いて、
『そんな事なら最初から説明してや。俺が行った時にはすでに…。』
と、相手が何処の誰でどう言う奴かまで知ってる事を全部話した。
警察官達は礼を言って喧嘩相手の道場へ向かった。
「これでやっと一息つける。」
と、思いきや館長がいきなり、
『お前を破門にしなければならん。問題ばかり起こすと言うのもあるが、お前だけが責任をとる必要はない。まぁ、それがお前の良い所でもあるんやけどな。ほら、荷物をまとめろ。』
と、破門を言い渡してきた。
話終えると、お互い無言で涙を拭いた。
そして、一礼して荷物をまとめに道場に入った。
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