!戦いで人は成長する!
一匹バカが病院へ運ばれたけど、これからもみんなで協力し合い、共に助け合って頑張っていってほしい。また、いつかこのメンバーで会える日を楽しみに待ってる。今まで本当にありがとう。以上!』
と、自分の気持ちを伝えた。

館長を含め全員が驚きを隠せないでいた。

『お前、復帰するんじゃなかったんか?』
と、沈黙を破り館長が聞いてきた。
『俺はこの試合の話を聞いた時、コイツらに俺が必要かどうかを見てもし、必要ないのであれば辞めようと考えてました。その結果、本気を出さないと負けそうになるぐらい強くなっていたし、仲間意識もかなり芽生えていてもう俺が教える事は何もないと判断しました。』
そう言うと館長は珍しく、
『そうか…分かった。寂しいが、お前の選んだ道を行け。ご苦労さん。』
と、優しい言葉をかけて僕の肩をポンと叩いた。

溢れる涙を道着の袖で拭き、荷物をまとめて玄関へ行った。
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