!戦いで人は成長する!
Kがそれを聞いて、
『覚醒って化け物じゃないねんから』
と、軽いツッコミをいれた。
しかし、館長までもが、
『やっぱり束でかかっても2人の鬼には勝てなかったか!ハハハハッ。』
と、僕らを《鬼》扱いしてきた。
なにはともあれ、この日から僕とKは危険人物扱いされ、他の道場と団体戦をする時も必ず僕らがエントリーされてしまう。体調が悪い時でも。

この日の帰り道、一緒に帰ってる女子達から、
『覚醒中ってどんな感じなん?』
と、興味しんしんのまなざしをしながら聞かれた。
いつの間にかタメ口になっていたが、気にせず、
『分からんなぁ~!何も考えれなくなってるのに体が勝手に動くねん。』
と、自分でも訳が分からない返事をした。
こんな感じの会話が下山するまで続いた。
歩道に着いて、解散をすると、後から悲鳴が聞こえた。
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