!戦いで人は成長する!
やっとの事で頂上に辿り着き、道場を探した。
すると、真後ろの中腹に道場が見えた。

僕達は知らぬ間に一山越えていたのだ。
僕は、Yを抱えたまま道場方向に山を下った。
しかし、寝ていない僕の体力は限界に近かった。
それでも石がゴロゴロしている所があったり、木樹がたくさん倒れてる所を通らなければならなかった。
そのせいで怪我を数か所し、何回も足をくじいてしまった。
それでも僕は一心不乱に道場を目指した。

もうすぐという所でYが目を覚ました。
『もうすぐ着くから待っててな。』
僕の元気のない声に気付いたYは、
『今までありがとう!私、ここから歩くな。』
と、言ってきたが、僕は拒否し、
『お前を抱き抱えた時に自分のせいでこうなったんだから自分の足で連れて帰ると決めたんや!だから、着くまでしがみついてろ!』
と、言って降ろさなかった。
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