!戦いで人は成長する!
だが、Yは、
『こんなん強い心なんかじゃない!泣いてばかりの弱虫や!』
と、急に怒りだした。
僕はほっとけず、
『アホ!強い心ってのはなぁ、どんなに辛い事があっても逃げ出さんと、辛い事に立ち向かう事を言うんやで!お前は、別れる事を前提に考えとるやないか!ほんまの弱虫なら親にしつこく反対して、どんな事をしてでもここに残るって駄々をこねるもんやっ!それに比べたらお前は別れを受け入れとるんやから強い心を持っとるよ!自分への見方一つで大きく違ってくるやろ?あまり、悲観的になったらあかんよ!一回、自分の思うままに行動してみなっ!』
と、軽く説教をした。
Yは少し考えた後、分ってくれたらしく、
『ほんまやね!教官に話して良かった!』
と、言うと、僕のホッペにチュウをしてきた。
僕はビックリして何も言えなかった。
Yは立ち上がり、
『思ったように行動したよっ!偉い?』
と、笑ってきた。
『え、偉い偉い…。』
と、呆れた返事をし、Yを家まで送っていった。
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