Revenge On Angel
八重垣公園
走って公園へ入ってくる八雲。
八「はぁ…、此処だな
どこに居る…?」
辺りを見回しながら歩き出す。
公園の中央へ差し掛かった頃だろうか、何処からともなく小猫の鳴き声が聞こえて来る。
にゃ~、にゃ~
八「っ…?
猫…、何処だ?」
耳を澄ます。
八「…向こうか」
鳴き声のする方へ歩き出す。
そして一本の木の下で足を止める。
八「この辺りの筈だが…、上か…?」
上を見上げる八雲、そこには探していた猫が木の枝にしがみついて小さくなっている。
八「あんな所に…」
猫の居場所を確認して木を登り始め、そして…
八「…よし、後少しだ…」
木の枝にぶら下がりながら伝って行き、猫に近付く。