狂おしい程君を愛してるー月下美人ー



腕の痛みで
目を覚ました。



澪音はいなかった。


時計を見ると、深夜0時。


仕事に行ったんだ。




また広い部屋にあたし一人
ポツリと居る。


孤独感が押し寄せて来る。




痛み止めと抗生物質を飲んで
あたしはまたベッドに横になった。

澪音が帰ってくるまで
あと3時間くらいかな…。


おとなしく…
独りになれなきゃ。
我慢しなきゃ。



でも不安になった。

ホストという職業。
女の人をいっぱい相手にする中で、澪音はあたしのことを忘れているんじゃないかって…ー
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