狂おしい程君を愛してるー月下美人ー



「おかえりなさい。」


「ただいま…起きてたんか?」


「起きた…帰ってきたと思って」



あたしの頭をポンポンする澪音。


「傷は?」


「痛み止め飲んだ」


「おまっ…スリッパ履きなさい」


「…つい、嬉しくて…」

言ってから顔が熱くなる。



あたしは澪音の前で
本心を言えるようになってた。



「可愛い」



手を繋いでベッドルームにスリッパを取りに行った。
< 114 / 223 >

この作品をシェア

pagetop