狂おしい程君を愛してるー月下美人ー


その人に近づきながら
電話越しに言う。

「はじめまして、彩です」



キョロキョロし始めて
その視線はあたしを捕らえる。


「あ…は…はじめまして…」




あたしは電話を切って、
その人の前に行った。
< 127 / 223 >

この作品をシェア

pagetop