狂おしい程君を愛してるー月下美人ー



断ろうと思ったけど
何だか可哀相に思えて
付き合うことにした。



「でも、彩は二万からやけど、
大丈夫?」


「…お金なら…大丈夫です」



じゃあいいか。

どんな形であれ、
「彩」を必要としてくれるのなら
応えよう。


「恋人気分で…ってことでよろしい?」


「はい…、お願いします…
自分、田中と言います」


「ほんなら、まず敬語やめようや?」


「そ…そうやね」




変わったお客を掴んだ。
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