狂おしい程君を愛してるー月下美人ー
衝動。
「…ただいま…」
返事はない。
寝てるのか、無視なのか…。
ねぇ澪音、
いつから狂っちゃったんだっけ?
変わったのはあたし。
こんなアホみたいな生活に、あたしだって嫌気が差すんだよ。
でもね、止められないの…。
突然、澪音が起き上がって
あたしの腕を掴む。
そして無理矢理腕をまくり上げられた。
あまりに突然で、一瞬のことで
あたしは身動きひとつ取れなかった。
「……シャブは…止めろッ」
怒りを押し殺したような声で言う澪音。
えっ、待って…。
いつから気づいてたの?
それで怒ってたの?
わかんない。
わかんない。
わかんないよ。